2005年08月20日

クロアチアでの国際宗教社会学会(ISSR2005)参加報告

さる7月18日から22日にかけて、 バルカン半島の根本に位置するクロアチア共和国の首都ザグレブで国際宗教社会学会第28回大会(XXVIIIth Conference of the International Society for the Sociology of Religion)が開催されました。総合テーマはReligion and Society: Challenging Boundaries であり、グローバル化する現代世界は宗教的世界と非宗教的領域との境界が曖昧になりつつある、 または再構築される過程にあるとの認識から、活発な研究発表と論議が展開されました。有意義な良い大会だったと感じています。  

 今回の大会における大きな特徴は、開催地がクロアチア共和国で行われたこと自体にあります。クロアチア自身は治安も安定し、 コソボやモンテネグロなどに比べて被害も少なかったこともあって、かつての美しい観光地としての雰囲気がほぼ回復していました。 しかし旧ユーゴスラビアの解体に始まるクロアチア(カトリック教徒が多数派)、セルビア(正教会が多数派)とボスニア(ムスリムが多数派) の対立と内戦、NATOによる空爆の記憶と傷跡は一部でまだ生々しく残っており、特に人々の心に及ぼした傷の深さをしばしば感じました。

 今回、私はこれらバルカン諸国をめぐる宗教と政治、ナショナリズムに関する多くの発表や議論に参加し、この地域の歴史、政治的環境、 民族と宗教について、実感をもって学ぶことができました。この参加報告をとおして、発表や学んだ内容、さらに収録した写真などを、「ISSRクロアチア報告」で、順次お伝えしていきたいと考えています。

 また本大会では、昨年亡くなった同会終身名誉会長B.R.ウィルソン博士の追悼セッションももたれました。 その内容と各氏の追悼メッセージは、In Memoriam: Dr. Bryan Wilson ブログに記していこうと考えています。

 

ISSR2005 Plenary Session  P7210034.JPG
posted by グロ研 at 14:57| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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